文献詳細
原著
文献概要
要約 気管支喘息罹患中の38歳,男子患者に10カ月来生じていた日光性皮膚炎が塩酸エプラジノン(レスプレン)によるものであることを確認したので報告した.内服照射誘発試験の方法は薬剤を6日間連続投与し,Dermaray I型でFL20S・BLBを20cmの距離から20分間照射した.レスプレン1日60mgを投与した場合は陰性であつたが,1日120mgを投与したところ,照射部位には1時間後に瘙痒著明となり,2時間後には紅斑を生じた.
この紅斑は6日後にもわずかに認めることが出来た.自験例は大量投与ではじめて発症していること,比較的治癒しやすかつたことなどから,アレルギー性よりも光毒反応に基づいて生じた皮膚炎ではないかと推定した.
この紅斑は6日後にもわずかに認めることが出来た.自験例は大量投与ではじめて発症していること,比較的治癒しやすかつたことなどから,アレルギー性よりも光毒反応に基づいて生じた皮膚炎ではないかと推定した.
掲載誌情報