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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科32巻2号

1978年02月発行

原著

塩酸エプラジノン(レスプレン)による日光性皮膚炎の1例

著者: 東禹彦1 平田攝子1

所属機関: 1関西医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.121 - P.125

文献概要

要約 気管支喘息罹患中の38歳,男子患者に10カ月来生じていた日光性皮膚炎が塩酸エプラジノン(レスプレン)によるものであることを確認したので報告した.内服照射誘発試験の方法は薬剤を6日間連続投与し,Dermaray I型でFL20S・BLBを20cmの距離から20分間照射した.レスプレン1日60mgを投与した場合は陰性であつたが,1日120mgを投与したところ,照射部位には1時間後に瘙痒著明となり,2時間後には紅斑を生じた.
この紅斑は6日後にもわずかに認めることが出来た.自験例は大量投与ではじめて発症していること,比較的治癒しやすかつたことなどから,アレルギー性よりも光毒反応に基づいて生じた皮膚炎ではないかと推定した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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