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原著
文献概要
抗ミトコンドリア抗体陽性を示すethosuccimide-induced systemic lupus erythematosusにIgAグロブリンの著減を伴つた10歳女児例を報告する.免疫グロブリン異常としてIgM増加,β1E減少も伴い,ethosuccimideの内服によつて変動した.IgAの著減は経過よりphenobarbitalによると考えられ,約1年後に正常となつた.
抗けいれん剤起因性エリテマトーデスの報告例を原因薬剤別に整理し,次のごとぎ特長がえられた.
1.Hydantoinおよびbarbituric acid起因性SLEは20代に多く,oxazolizineおよびethosuccimide起因性SLEは小児に多い.
2.腎病変は蛋白尿を含めると約40%,皮膚病変は60%以上にみられ,hydralazineおよびprocainamide起因性SLEと異なる結果をえた.
3.Ethosuccimidc起因性SLEにはリンパ腺腫,肝脾腫が多く,Coombs testが80%以上に陽性であつた.
4.約50%の症例に免疫グロブリン異常がみられた.
抗けいれん剤起因性エリテマトーデスの報告例を原因薬剤別に整理し,次のごとぎ特長がえられた.
1.Hydantoinおよびbarbituric acid起因性SLEは20代に多く,oxazolizineおよびethosuccimide起因性SLEは小児に多い.
2.腎病変は蛋白尿を含めると約40%,皮膚病変は60%以上にみられ,hydralazineおよびprocainamide起因性SLEと異なる結果をえた.
3.Ethosuccimidc起因性SLEにはリンパ腺腫,肝脾腫が多く,Coombs testが80%以上に陽性であつた.
4.約50%の症例に免疫グロブリン異常がみられた.
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