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文献概要
原著
小児の汎発性膿疱性乾癬(zumbusch type)の1例
著者: 森下玲子12
所属機関: 1鹿児島市立病院皮膚科 2鹿児島大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.203 - P.208
文献購入ページに移動 汎発性膿疱性乾癬は,比較的稀な疾患とされているが,なかでも小児の本症は極めてめずらしい.15歳以下に発症した本症は,自験例を含めて,本邦では21例,Zumbuschtype 13例,Schuppener type 5例,全身症状の有無について記載のないもの3例である.
自験例は,10歳女児,激しい局所療法により誘発されたと思われる.ステロイド,抗生物質,DDS,methotrexate,ノイトロピンで治療を試みたが,期待した効果はえられず,多価アンチゲン混合物(パスパート)の皮内注射により,約10カ月間の完全寛解期をえた.現在なお,皮疹および発熱などの全身症状の再発をみていない.
自験例は,10歳女児,激しい局所療法により誘発されたと思われる.ステロイド,抗生物質,DDS,methotrexate,ノイトロピンで治療を試みたが,期待した効果はえられず,多価アンチゲン混合物(パスパート)の皮内注射により,約10カ月間の完全寛解期をえた.現在なお,皮疹および発熱などの全身症状の再発をみていない.
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