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原著
最近10年間における扁平苔癬の統計について
著者: 宮本由美子1 前田基彰1 西野健一1 安野洋一1
所属機関: 1京都府立医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.395 - P.399
文献購入ページに移動1)発症頻度は0.10%で,近年増加の傾向がみられるが,特に薬剤によると思われる症例の増加傾向が認められた.
2)初発年齢は中年層にピークがあり,薬剤による扁平苔癬を含めると高年者に頻度の増加があり,40歳以下には薬剤との関連はみられなかった.
3)合併症,既往症として胃十二指腸症状のあるものが26%にみられ,消化性潰瘍の合併を4例に認め,うち1例は胃癌に進展していた.
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