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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科32巻5号

1978年05月発行

文献概要

原著

最近10年間における扁平苔癬の統計について

著者: 宮本由美子1 前田基彰1 西野健一1 安野洋一1

所属機関: 1京都府立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.395 - P.399

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 昭和42年から昭和51年までの10年間に京都府立医科大学皮膚科外来を訪れ,臨床的ならびに組織学的に扁平苔癬と診断された43例について集計した.
1)発症頻度は0.10%で,近年増加の傾向がみられるが,特に薬剤によると思われる症例の増加傾向が認められた.
2)初発年齢は中年層にピークがあり,薬剤による扁平苔癬を含めると高年者に頻度の増加があり,40歳以下には薬剤との関連はみられなかった.
3)合併症,既往症として胃十二指腸症状のあるものが26%にみられ,消化性潰瘍の合併を4例に認め,うち1例は胃癌に進展していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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