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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科32巻5号

1978年05月発行

原著

ステロイド剤に誘発された皮膚結核の2例

著者: 松井恒雄1 伊藤一成1 永島敬士1 渡辺靖1

所属機関: 1中央鉄道病院皮膚科

ページ範囲:P.401 - P.405

文献概要

 初診時あるいは入院時,結核を推測させる症状もなく,胸部X-P上にも異常を認めなかった症例に原疾患治療のためステロイド剤を系統的に使用したところ結核を誘発した2例.第1例:47歳,男,ベーチェット病から頸部結核性リンパ節炎.第2例:42歳,女.いわゆる膠原病が疑われる慢性糸球体腎炎からバザン氏硬結性紅斑型皮疹を発症し,その皮疹より人型結核菌が証明された皮膚結核の誘発例を報告し,若干の検討をおこなった.なお第2例の病名に関しては考按に述べた如く,バザン氏硬結性紅斑という病名は適当ではなく,別の病名を考えた方がよいように思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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