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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科32巻6号

1978年06月発行

文献概要

一頁講座

Mixed Connective Tissue Disease

著者: 田村多絵子1

所属機関: 1群馬大学皮膚科教室

ページ範囲:P.450 - P.450

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 Mixed connective tissue disease(MCTD)は1972年,Sharpら1)が25例の症例をもとにまとめた症候群で,これらの症例では,全身性エリテマトーデス,強皮症,皮膚筋炎(または多発性筋炎)の臨床症状をあわせもち,しかも特異な免疫学的特徴として,高値の抗核抗体および抗extractable nuclear antigen(ENA)抗体を認め,ステロイド治療によく反応することがその特徴であった.従来,overlap症候群は2つあるいは2つ以上の膠原病が時を同じくして,またはある期間をおいて重複してみられる疾患を指して用いられ,今日まで統一した考え方はなかったといってもよい.この中でMCTDは共通した臨床症状と特異な免疫学的所見を有することからSharpらはこれを1つのclinicalentityと考えた.以下,Sharpらの記載1,2)にもとづいてその特徴について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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