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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科32巻6号

1978年06月発行

文献概要

原著

金療法が奏効した尋常性天疱瘡の1例

著者: 斎藤隆12 野口房子1 朝田康夫1

所属機関: 1関西医科大学皮膚科学教室 2倉敷中央病院皮膚科

ページ範囲:P.451 - P.456

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 54歳,主婦,7年前より尋常性天疱瘡の診断のもとにステロイドで治療を受けていたが,初診の約2カ月前に感冒に罹患し,その後,カゼ薬を内服したところ,皮疹が増悪したため来院した.当時,両口角部には疣贅状の病変部もあり,この部は組織学的に増殖性天疱瘡と診断した.入院4日目より金療法を開始したところ,症状は徐々に改善し,水疱も全く出現しなくなった.金療法中止後約5カ月の現在も皮疹の発生は全くみらねていないが,なお経過を観察中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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