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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科32巻6号

1978年06月発行

文献概要

原著

Franceschetti-Jadassohn Syndromeと思われる1例

著者: 下山時生1 野中薫雄1 阿南貞雄1

所属機関: 1長崎大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.457 - P.463

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 Franceschettiらが1954年にIncontinentia pigmentiの1異型として報告したdermatose pigmentaire reticuleeに該当すると思われる症例を報告した.
 症例は16歳,男子.15歳頃より躯幹になんら先行する炎症性変化のない,褐色網状配列を示す色素沈着斑の出現に気づいた.その部の組織学的検査ではIncontinentia pigmenti histolo—gicaが認められ,合併した異常所見としては歯のエナメル質形成不全(黄色歯),歯牙形態異常,発汗異常,ブロンド様頭髪,手掌足蹠の角化などが認められた.また家系内に黄色歯,ブロンド様頭髪,雀卵斑様色素斑を有する者を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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