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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科32巻6号

1978年06月発行

文献概要

原著

ブドウ球菌性Toxic Epidermal Necrolysisについて

著者: 二木昇平1 二木昇人2 二木昇瑞3 平山芳4 細谷律子4 辻和男4 細川良三4 皿井靖長5 ピサヌボンジンヨン6

所属機関: 1虎の門診療所 2東京歯科大学歯科保存学教室第1講座 3東京歯科大学薬理学教室 4東京慈恵会医科大学皮膚科学教室 5国立病院医療センター小児科 6東京慈恵会医科大学第1薬理学教室

ページ範囲:P.465 - P.470

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 Staphylococcal toxic epidermal necrolysis (STEN)の原因がexfoliatin (Ex)を産生する黄色ブドウ球菌であることは広く知られている.著者らはまずSTENの1自験例を記載し,これまで報告した研究結果を中心に文献的考察を加え次の如き結果を得た.
1)まずSTENの発症にある程度以上のEx産生黄色ブドウ球菌の増殖が必要であり,その為の環境(温度,湿度)および皮膚の状態に重要な要因がある.
2) STENになるかImpetigoになるかはExの産出量や種類ではなく生体側の特に細胞性免疫をも含めた要因が重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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