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原著
火傷瘢痕癌の重複例
著者: 安田耕一郎1 佐々木孝雄1
所属機関: 1国立札幌病院皮膚科
ページ範囲:P.489 - P.491
文献購入ページに移動 52歳,男子,28年前,両臀部および両下肢後面に火傷を負い,瘢痕治癒に1年以上を要した.右大腿後面の火傷潰瘍は治癒しないまま,19年後癌化した.28年後には,左大腿後面に瘢痕癌が出現した.本症例はWarrenらの重複癌の定義にあてはまる.重複癌の発生には,全身的素因が重要視されているが,本症例では局所的要因がより重要と考えられた.
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