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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科32巻7号

1978年07月発行

文献概要

原著

いわゆる悪性関節リウマチの1例

著者: 行木弘真佐1 石川英一1 野口哲郎1 菊池幸雄2

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室 2利根中央病院整形外科

ページ範囲:P.535 - P.541

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 6年来,慢性関節リウマチとして治療され,約9カ月前より顔面,躯幹,前腕などに蚕豆大の結節性紅斑様皮疹出現を繰返したあと,血性胸水貯留をみた31歳女子例を報告した.皮疹は組織学的に血管炎の像を呈し,他方リウマチ因子強陽性,手指,膝関節の関節腔の狭小化など慢性関節リウマチに一致する所見のみられたことから,Bevansのいう悪性関節リウマチの範疇に含まれるものと考えられる.胸水の貯留はデキサメサゾンに良く反応し軽快したが,関節症状はデキサメサゾンでは抑えきれず,ACTHの投与後改善をみた.なお,慢性関節リウマチの関節外症状および悪性関節リウマチと結節性動脈周囲炎との関連性につき文献的に考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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