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原著
ウェルナー症候群の3例
著者: 松尾聿朗1 小澤明1 新妻寛1 高崎信三郎1 大城戸宗男1 福田宏明2 飯島邦仁3 田島知行3
所属機関: 1東海大学医学部皮膚科学教室 2東海大学医学部整形外科学教室 3東海大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.561 - P.566
文献購入ページに移動WSは,20歳台から老人様変化を呈すことから早老病症候群(premature ageing syndrome)の1つとする考えがあり,またin vitroでその皮膚線維芽細胞の継代培養可能回数は限度のあることも,その考えを支持するものであった.本論文では,本症と老化との関係,さらに患者の線維芽細胞継代培養可能代数が9代,14代,9代と正常のそれより短いため,その意義を若干検討した.また培養線維芽細胞を材料として得られた分子生物学的知見も紹介した.
遺伝子にプログラムされたWS発症因子が,DNA複製→RNA→蛋白合成の系を経て,特有の臨床症状を示すことは推測されるが,その研究結果では,DNA複製レベルと酵素蛋白での異常が一部現在明らかになっている.
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