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原著
陰茎に生じたKeratoacanthomaと考えられる1例
著者: 大塚藤男12
所属機関: 1東京大学医学部皮膚科教室 2東京大学医学部附属病院皮膚科
ページ範囲:P.739 - P.743
文献購入ページに移動 37歳,男.陰茎冠状溝近傍に22×18×7mm大,中心陥凹性,半球状に隆起する弾性硬の角化性腫瘤がやや急速に出現,増大した.試切にてkeratoacanthomaと診断し,単純切除した.keratoacanthomaが陰茎に発生することはきわめて稀である.また本症例では腫瘤周囲の一部にsquamous cell carcinomaを思わせるびらんがある.これらの点を考慮し,両者の鑑別ないし関連につき若干の検討を行った.
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