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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科32巻9号

1978年09月発行

文献概要

原著

外陰部および腟に発生したPSM melanomaの2例

著者: 加藤泰三1 棚橋善郎1 佐藤昭彦1 高橋正昭1 清寺真1 藤山忠昭2

所属機関: 1東北大学医学部皮膚科教室 2仙台市立病院皮膚科

ページ範囲:P.761 - P.767

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 56歳,および73歳の女性外陰・腟部の悪性黒色腫を報告する.第1例はLMM(lenligo maligna melanoma)としてすでに報告したものであるが,近年提唱されたPSM(palmo-plantar subungal mucousal) melanomaの概念にむしろ一致するものであり,今回改めて報告する.これら2例はきわめてよく似た生物学的態度を示した.すなわち,色素斑発現から腫瘤発現迄の期間が短かく,黒色腫の進展度が急速であり,転移を伴い,短期間で死亡した.このような性状はLMMの性状とは異なるものであり,また組織学的にSSM(superficial spreading melanoma)とも異なるものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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