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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科33巻1号

1979年01月発行

文献概要

原著

類天疱瘡剖検例—抗基底膜抗体の臓器別結合能(in vivo & vitro)について

著者: 種田明生1 増谷衛1 小川秀興1 宮崎寛明1

所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.19 - P.23

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 89歳男子の典型的類天疱瘡例で急激な死の転帰をとった症例につき病理解剖を行い,皮膚以外の内臓諸器官へのin vivo bound免疫グロブリン及び補体を検索した.口腔粘膜,喉頭粘膜,食道粘膜に沈着が証明されたが,肉眼的,組織学的に変化は見られなかった.同時に本患者血清を用い他の剖検例より得た各種臓器につき抗体結合能をin vitroで測定した.結果は重層扁平上皮下の基底膜部に結合性が示されたが,ハッサル小体等にも結合能がみられた.免疫電顕所見とも考え併せ,類天疱瘡抗原の由来につき若干の考察を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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