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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科33巻1号

1979年01月発行

文献概要

これすぽんでんす

いわゆる悪性関節リウマチの1例にみられた表皮細胞核IgG沈着/菌状息肉症と光線感受性

著者: 西川武二1

所属機関: 1慶応大学

ページ範囲:P.94 - P.94

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 最近,螢光抗体法の普及により水疱症,エリテマトーデスをはじめとする多くの疾患の生検皮膚へ螢光抗体直接法が施行されるようになり,種々の興味ある知見が得られてきた.行木らの「悪性関節リウマチの1例」においても前腕の結節性紅斑様の発疹部の螢光抗体直接法では従来あまり注目されなかった表皮細胞核のIgG沈着が認められている.また,同時に血清中には640倍の抗核抗体と抗ENA抗体(赤血球凝集法で8,192倍の高値)が見られている.著者らはこれらについては,症例報告の主旨とは直接関係していないため,とくに言及していないが,極めて興味深い知見である.
 すなわち,最近,諸施設から表皮細胞核のIgG沈着が,膠原病,とくにSLE1),MCTD2,3),PSS4)にみられたとの報告が相次いでいる.筆者らも同様の知見を,Mesenchymal scleroderma (PSSの症状を主徴とするが,他の結合織疾患を合併する症候群)症例に見い出し報告した5)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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