icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科33巻12号

1979年12月発行

文献概要

原著

Oral Florid Papillomatosisの1例

著者: 小野敏1 吉井田美子1 保阪善昭1 戸田浄1

所属機関: 1東京逓信病院皮膚科

ページ範囲:P.1113 - P.1116

文献購入ページに移動
 66歳,女.半年程前より左口角部から左頬粘膜にかけて,やや白色を帯びた疣状の腫瘤が多発し徐々に融合拡大した.初診時,左口角部に血性痂皮で被われた小指頭大の乳頭状腫瘤を認めた.組織はAcanthose, Papillomatoseの他に,核の大小不同,分裂像などが認められるが,基底層はよく保たれ破壊浸潤はない.Oral florid papillomatosisと診断したが,臨床的,組織学的に同一疾患と考えられるLeucoplakia verrucosaやverrucous car—cinomaとの関連についても若干の考察を加えた.なお,治療はメソトレキセート内服にて行い腫瘤は扁平化したため5Fu軟膏の外用にて現在経過観察中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?