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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科33巻5号

1979年05月発行

文献概要

原著

皮膚腫瘍に伴う続発性皮膚アミロイド症

著者: 岡田奈津子1 喜多野征夫1

所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.387 - P.390

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 皮膚腫瘍に伴う続発性皮膚アミロイド症につき統計的に検索した.老人性疣贅96例,ボーエン病50例,基底細胞上皮腫67例計213例を対象として,病理組織につきアルカリコンゴーレッド染色とチオフラビンT染色でアミロイドの同定を行ったところ,そのうち44例にアミロイド沈着を認め,頻度は17.7%,38.0%,11.9%でとくにボーエン病において高かった.沈着部位は主に腫瘍部の真皮乳頭層と真皮上層に限局しており,沈着形態はいずれも無構造顆粒状であった.アミロイド沈着と炎症細胞の関係はみられなかった.沈着率は患者年齢の高いもの,腫瘍発生からの期間が長く,大きさの大きいものにやや高く認められる傾向があったが,発生部位として露光部と非露光部の間で差はみられず,また特定の全身疾患に伴う傾向も認められなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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