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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科33巻6号

1979年06月発行

文献概要

原著

悪性黒色腫27例の臨床的,組織学的および免疫学的検討

著者: 土屋喜久夫1 深谷徹1 小林仁1 青柳俊1 金子史男1 三浦祐晶1 杉原平樹2 大浦武彦2

所属機関: 1北海道大学医学部皮膚科学教室 2北海道大学医学部附属病院形成外科

ページ範囲:P.529 - P.537

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 27例の悪性黒色腫をUICC (1968年)のTNM分類に従って分類し,病態の程度により3段階に分け,段階ごとに臨床的組織学的特徴,免疫学的動向を検討した,TNM分類(1968年)は,死亡例についてみるかぎり予後との相関関係を示したが,原発病巣の型,侵襲レベル,リンパ球の浸潤程度などの臨床的組織学的特徴の検討は,予後の判定をより正確にすることから,1978年のTNM分類はより実用的である.また原発巣除去例の分類は,1968年のTNM分類では不充分であり,さらに検討を要する.また部位別にみると,頸部より上方部に発生した場合に予後が悪い.経時的免疫状態を検討したところ,死亡例では種種の免疫療法にもかかわらず免疫状態の経時的低下をみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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