文献詳細
原著
最近経験したDiabetic Dermadromesの3例—特にlatentおよびchemical diabetesとしての考え方
著者: 北村啓次郎1 橋本隆1 栗原誠一1 真海文雄1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室 2日本鋼管病院皮膚科
ページ範囲:P.603 - P.612
文献概要
以上3症例は各々latent chemical diabetes, chemical diabetes, overt diabetesに合併した皮膚病変と考えることができ,いずれも皮膚病変から糖尿病を発見しえたものである.糖尿病早期発見のためには尿糖(−),FBS正常でも100g-GTT, Steroid-GTTさらに30'ΔIRI/ΔBS値を検索すべきことを強調し,持続型浮腫性硬化症および播種状環状肉芽腫と糖尿病の合併につき考察し,前者におけるムチン沈着は常に認められるとは限らぬことを述べた.
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