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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科33巻7号

1979年07月発行

文献概要

原著

下腿の有棘細胞癌に水疱性皮疹を合併した1例

著者: 佐藤幸子1 笠井達也1

所属機関: 1国立仙台病院皮膚科

ページ範囲:P.627 - P.631

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 下腿の巨大な有棘細胞癌に起因したと考えられる非特異的水疱性皮疹を呈した1例を報告した.患者は63歳男子で,ほぼ全身に激痒を伴った環状に配列する小水疱性皮疹が認められた.この皮疹は臨床的にはジューリング疱疹状皮膚炎に最も近似していたが,組織学的には棘融解を伴わない表皮内水疱で,eosinophilic spongioseを伴い,螢光抗体法による免疫組織学的所見も非特異的なものであった.皮疹はDDSにきわめてよく反応したが,完全消退にはいたらず,左下腿の巨大な有棘細胞癌の治療の目的で行った患側下腿の切断後に,完全に消褪した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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