文献詳細
原著
薬剤により発症したImmunoblastic Lymphadenopathyの1例
著者: 玉置昭治1 楢原朝博2
所属機関: 1神戸大学医学部皮膚科学教室 2神戸協同病院
ページ範囲:P.703 - P.709
文献概要
再発する皮疹のうち3度は薬剤使用との関係が明らかであり,薬剤の使用期間及び臨床経過より皮疹は薬疹と診断し,本症例の誘因を薬剤過敏によるものと推定した.
免疫学的検索より高γ—グロブリン血症,Ig-G, Ig-M高値,Coombs' tset直接法陽性,DNCB感作未成立,PPD, PHA皮内テスト陰性,PHA-blastformation低直,Ig-E高値と単なるB-cell系のhyperimmuneというよりT-cell系の異常を伴うB-cellに対する抑制機構の低下した状態と理解したい.
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