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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科33巻8号

1979年08月発行

原著

最近7年間の伝染性膿痂疹の統計的観察

著者: 馬場えつ子1 安江隆1

所属機関: 1国立名古屋病院皮膚科

ページ範囲:P.715 - P.719

文献概要

 最近7年間における伝染性膿痂疹の実態を統計的に観察し検討した.
1)伝染性膿痂疹は,暑い時期に多発し,7〜9月に最も多かったが,年間を通じて発生がみられた.
2)伝染性膿痂疹は,幼児期(1〜4歳)に多発し,3歳児に最も多かった.
3) S.S.S.S.は夏から秋にかけて発生のピークがあり,伝染性膿痂疹に比較して,より若年者に好発する傾向があり,0歳児に最も多かった.
4)原因菌の86.6%が黄色ブ菌で,しかも年間を通じて黄色ブ菌が主原因菌であり,レンサ球菌は,ほとんど分離されなかった.
5)分離された黄色ブ菌が最も高い感受性を示した抗生物質は,CEX, DOTC, MNCであった.一方,EMやCERに対する耐性菌は増加の傾向にあり,通常のPC剤に対しては,80〜90%が耐性であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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