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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻1号

1980年01月発行

文献概要

原著

ブドウ球菌性敗血疹の1例

著者: 武岡和仁1 長島正治1 柳沢厚生2 松井敬治2

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室 2杏林大学医学部第2内科学教室

ページ範囲:P.61 - P.64

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 34歳,男.虫刺による皮下膿瘍が敗血症にまで発展し,皮膚転移巣として腹部・両下肢に紫斑・膿疱が多発したプドウ球菌性敗血疹の1例を報告した.原発巣・流血中・骨髄・膿疱より黄色ブドウ球菌が培養され,いずれもコアグラーゼIV型であった.膿疱内には組織学的にもグラム陽性球菌が見出された.
CEC, CBPC, GM, CEXによる化学療法で皮膚転移巣は第4病日には消失,第35病日には全身状態・臨床検査成績も改善し退院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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