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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻1号

1980年01月発行

連載 皮膚病理の電顕・12

付属器腫瘍(I)

著者: 橋本健1

所属機関: 1

ページ範囲:P.74 - P.77

文献概要

 光顕による組織診断において,病理学者が確信をもって診断できる病変は限られている.たとえば血管炎などは臨床像の多様性にもかかわらず,血管周囲の白血球浸潤といった特異性の少ない,且つ共通な組織像しか与えない.
 これに反し,付属器腫瘍,特にその分化の進んだものでは,正常付属器官との類似,或は特異な紅織像により確定診断が容易である.しかし,未分化なものになると組織化学,電顕が必要となるし,組織発生の究明には皮膚における各種付属器の胎生発生に関する知識が不可欠となってくる.以下,数回にわたってこれらの興味ある問題を解説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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