文献詳細
原著
Zosteriform Lentiginous Pigmented Nevusの1例
著者: 堀嘉昭1 高田温子2
所属機関: 1東京大学医学部付属分院皮膚科 2東京大学医学部付属分院小児科
ページ範囲:P.921 - P.925
文献概要
組織学的に小黒色斑は境界型あるいは複合型の母斑細胞母斑であり,淡褐色斑で表皮突起の延長,表皮メラノサイトの増加,表皮基底層のメラニン色素の増加がみとめられた.
電顕的に淡褐色斑では表皮細胞内melanosome complexが増加し,包含するメラノソームの数も正常色部のそれに比して多い.
このような症例は稀であり,内部臓器の異常を伴う可能性が考えられたが,検索した限りでは自律神経の過緊張以外に異常をみとめなかった.
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