icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻10号

1980年10月発行

文献概要

原著

Sezary症候群の1例—E rosette形成能を失ったSezary細胞

著者: 西尾千恵子1 山家英子1 堀越貴志1 小笠原実2 陳博明2

所属機関: 1札幌医科大学皮膚科教室 2札幌医科大学第一病理学教室

ページ範囲:P.969 - P.974

文献購入ページに移動
 多発性丘疹を伴ったほぼ全身の瀰漫性紅斑と末梢血中に異型リンパ球(22%)を認め,半年後に腫瘤形成と共に末梢血中の異型リンパ球の急激な増加をみたSezary症候群の1例を報告した.Sezary細胞はErosetteを形成せず,いわゆるnull cellであるが,抗ヒト末梢T細胞血清と特異的に反応し,T cellと考えられる.Sezary細胞のE rosette形成能の消失,および本症にみられる細胞性免疫の低下につき述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?