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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻11号

1980年11月発行

原著

全身性鞏皮症における色素沈着及び脱失について—表皮メラノサイトの態度

著者: 堀嘉昭1 中林康青2 飯島正文2 土田哲也2 久木田淳2

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院皮膚科 2東京大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.1063 - P.1068

文献概要

 全身性鞏皮症の色素沈着(増強)部及び色素脱失部の組織化学的,電子顕微鏡的観察によって,色素沈着部では表皮メラノサイトの胞体は大きく,樹枝状突起はよく発達し,ゴルジ体もよく発達しており,メラノソームの産生は極めて活発である.一方,色素脱失部ではドーパ反応陽性の表皮メラノサイトは極度に減少ないし完全に消失し,電顕的に観察すると,僅かに残存する表皮メラノサイトのメラノソームの産生は減少し,表皮ケラチノサイト内melanosome complexは全く消失しているか,あってもごく少数であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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