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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻12号

1980年12月発行

原著

Fibrous Papule of the Nose—光顕的および電顕的観察

著者: 山崎雄一郎1 田村晋也1 木村俊次1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.1145 - P.1150

文献概要

1) Fibrous papule of the noseの記載に一致する61歳男,45歳女の2例を報告した.
2)いずれも鼻部に生じた自覚症状のない小腫瘤で,組織学的には表皮内の大型明調細胞と真皮における血管および膠原線維の増生とが特徴的に認められた.
3)表皮内の大型明調細胞は周囲の細胞との間に細胞間橋を有し,PASおよびコロイド鉄染色陰性で,浮腫性膨化をきたしたケラチノサイトと考えられた.
4)61歳男例では,母斑巨細胞と思われる細胞が見出され,本症の母斑細胞母斑由来が示唆された.
5)また本例は電顕的にも観察し,光顕所見にほぼ符合する所見をえた.
6)本症の疾患概念について文献的に考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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