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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻2号

1980年02月発行

文献概要

原著

汎発性白斑を伴った悪性黒色腫の1例

著者: 土屋喜久夫1 小林仁1 具志堅初男1 青柳俊1 三浦祐晶1

所属機関: 1北海道大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.101 - P.106

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1)悪性黒色腫と汎発性白斑がほぼ同時期に発現した39歳,男性例を報告した.
2)白斑正常皮膚移行部に一致して,基底層へのリンパ球様細胞の浸潤をみ,また同部のdermoepidermal junctionに一致してlinearのIgGの沈着をみた.
3)腫瘍部分の一部amelanotic化,およびリンパ球様細胞の多数の浸潤およびその経時的減少をみた.
4)患者血清中に他症例のmelanoma cellの膜に対する抗体と思われるものが螢光抗体間接法で初期に認められた.
5)悪性黒色腫と白斑形成に関し,免疫学的に文献的考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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