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原著
真性皮膚神経腫の1例
著者: 田中信1 長島正治1
所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.145 - P.148
文献購入ページに移動 44歳男性の右下背部に単発した有痛性,紅褐色の柔かい半球状の腫瘤を経験した.臨床的には黒子が疑われたが,組織学的には真皮内に神経線維を多数含んだ末梢神経構造を認めた.Bodian染色では円形および楕円形の核を有するSchwann細胞巣内に多数の軸索を認めた.さらにLuxo last blue染色では少数ながら髄鞘を認めた.なお全ての切片においてMeissner小体はみられなかった.以上臨床的には黒子が疑われ,病理組織学的にLeverらのいう真性皮膚神経腫,Dupreらのいら純皮膚神経腫と確診された症例を報告した.
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