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原著
皮膚線維腫—臨床統計および病理組織学的検討
著者: 仲弥1 北村啓次郎1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.151 - P.156
文献購入ページに移動 昭和42年から昭和53年にいたる12年間に慶応大学皮膚科教室で経験された皮膚線維腫87例,103検体について臨床統計的及び病理組織学的に検討した.87例の性別は男30例,女57例で年齢は20歳代,30歳代に多く,単発69例,多発18例であった.単発例は四肢に多く,多発例は下肢,臀部に多い傾向を示した.組織像については線維成分の多いもの69例,細胞成分の多いもの13例,両成分が同程度にみられるもの21例であった.中には組織球腫と確認できたものが6例あり,いわゆる硬化性血管腫とみなしうるものは3例あった.またstori—form pattern, curlicue patternを各々6例に認めた.表皮変化については大多数が角質肥厚,表皮肥厚,基底層色素沈着等を示した.
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