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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻3号

1980年03月発行

原著

悪性黒色腫を疑われた真皮内母斑と青色母斑

著者: 井上勝平1 成田博実1 緒方克己1 菊池一郎1

所属機関: 1宮崎医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.197 - P.202

文献概要

 44歳男子(症例1)の顔面に生じた毛包破壊性肉芽腫を伴った真皮内母斑細胞母斑と15歳女子(症例2)の頭頂部に発症した毛包破壊性肉芽腫を併発した細胞増殖性青色母斑を報告した.
真皮内母斑や青色母斑において,病巣内の毛包脂腺系が嚢腫状拡大,複合毛包,trichostasisなどを生じ,ひいては毛包の破壊による異物肉芽腫を併発し,臨床的に腫瘤の増大,自発痛,圧痛などが出現し,悪性黒色腫との鑑別を要する症例があることを指摘した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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