icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻5号

1980年05月発行

原著

Basal Cell Neviの小児例

著者: 山蔭明生1 斎藤義雄1 石川英一1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.347 - P.351

文献概要

 5歳女児に多発する基底細胞母斑(Basal cell ncvi, multiple basal cell cpithelioma, nevobasalioma,母斑性基底細胞上皮腫等,以後BCNと略す)と掌蹠の点状陥凹を認めた.家族歴は母方の祖父母が従兄妹同志であり,母に同様の結節性皮疹と掌蹠のpitsを認め,さらに家人の言では10歳の兄にも同様の結節性皮疹をみるという.背部小結節の生検組織像は典型的であった.本例は顎骨嚢腫,骨形成異常,異所性石灰沈着,眼・中枢神経症状を伴わず,現在みられる皮疹と遺伝歴のみではncvoid basal cell epithelioma syndrome (以下NBCESと略す)と呼称するには必ずしも相応しくないと思われるが,今後上述した他の外胚葉・中胚葉系の異常が発現し,NBCESに移行する可能性がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら