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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻6号

1980年06月発行

原著

Mesenchymal scleroderma

著者: 栗原誠一1 多島新吾1 西川武二1 籏野倫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.475 - P.479

文献概要

 強皮症のうちに,浮腫性の硬化を主徴として,いわゆるacrosclerosisの像を呈さず,加えて免疫異常を強く示す1群のあることはWinkelmannにより示され,Mesenchy—mal sclerodermaなる疾患名で報告されている.今回我々は,sausagc-like fingerと呼ばれる手指の浮腫性硬化を主徴として,Sjogren's syndrome,橋本病あるいは皮膚筋炎を合例した8例のMesenchymal sclerodermaと考えられる強皮症を経験したので,その臨床的所見および検査所見を詳述した.さらに,Mixed connective tissue disease (Sharpら,1971年)は本症と極めて類似した疾病像を示すことが知られているが,これらを含めた強皮症において,自験例の位置づけを考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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