icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻6号

1980年06月発行

文献概要

原著

Livedo Vasculitisの2例

著者: 栗原誠一1 高橋慶子1 西川武二1 中村絹代23

所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室 2慶応義塾大学医学部皮膚科教室 3北里研究所附属病院皮膚科

ページ範囲:P.517 - P.522

文献購入ページに移動
 51歳,27歳女子の下肢にみられたLivedo vasculitisの2例を報告した.臨床的にLivedoが不完全である点,および組織像でリンパ性浸潤,fibrinoid変性,内腔閉塞を示す小血管炎を真皮全層に認めたこと,螢光抗体直接法によりIgM,fibrinogenを真皮ほぼ全層の小血管壁に証明したこと等に関し,またLivedo reticularis with summer ulcerationとの異同について若干の考察を加えた.またこの種の血管炎は慢性,再発性の経過と多彩な臨床像を呈するものであり,長期の経過観察と種々な部位よりの病理組織学的検索,特に連続切片標本作成による詳細な検討が必要である旨を述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?