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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻6号

1980年06月発行

原著

結節性紅斑様皮疹を主訴としたサルコイドージス—教室経験例の集計を含めて

著者: 高橋慶子1 北村啓次郎1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.523 - P.530

文献概要

 21歳男子.両下腿に生じた小豆大ないし索状の硬結を伴う紅斑を主訴として来院し,組織検査にて真皮および皮下脂肪織中に類上皮細胞よりなる肉芽腫を多数認め,肉芽腫性ブドウ膜炎,および胸部X-P上BHLあり.右鎖骨上窩リンパ節生検にても多数の類上皮細胞肉芽腫を認めた.以上より結節性紅斑様皮疹を呈したサルコイドージスと診断した1例を報告した.欧米では本症に合併する結節性紅斑には類上皮細胞肉芽腫は稀というが,本邦例ではむしろかかる肉芽腫を合併するとする報告が多いようである.さらに昭和37年より53年までの17年間に,当教室に皮疹を主訴として来院し,組織学的にサルコイドージスと確診せられた13症例について,臨床および病理組織学的に検討し,その結果をまとめ記録した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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