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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻6号

1980年06月発行

原著

結節性紅斑様皮疹を呈したサルコイドージスの1例について

著者: 桑原京介1 石川豊祥1 辻口喜明1 森嶋隆文1

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.533 - P.536

文献概要

 今回,我々は結節性紅斑様皮疹を呈したサルコイドージスの22歳,男子例を経験したので報告し,我が国における同様症例につき文献的に考察を加えた.本病変の特徴は次のように要約された.すなわち若年者の女性に多く生じ下腿伸側に拇指頭大までの類円形,軽度の浮腫特浸潤をもつ淡紅色の紅斑が多発,一部融合してみられ,病理組織学的には真皮下層から皮下脂肪織にかけて,類上皮細胞の結節で小集団あるいは散在性にみとめられる.換言すればサルコイドージスにみられる結節性紅斑は我が国においては非特異疹というよりはむしろ特異疹と考えられる例が多いとの印象を受けた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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