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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻7号

1980年07月発行

文献概要

原著

フルオレッセンによる日光疹型薬疹

著者: 東禹彦13 浦上紘三1 三木弘彦2

所属機関: 1関西医科大学皮膚科学教室 2関西医科大学眼科学教室 3市立堺病院皮膚科

ページ範囲:P.595 - P.598

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 53歳,主婦.Eales病の診断で,フルオレッセン皮内テストを行って,陰性であることを確認してから,10%フルオレッセンを用い螢光眼底血管撮影を行った.その10日後に,皮内テスト部にspontaneous flare upを生じ,さらに4日後には両腕,上背部,胸部に浮腫性紅斑あるいは水疱を生じた.皮疹治癒後,10%フルオレッセン0.02mlずつ前腕の2ヵ所に皮内注射し,15分後に一方にのみUVAを照射したところ,24時間後にはUVA照射部にのみ紅斑を生じた.UVA照射部は48時間後には浮腫性の紅斑となり,144時間後には水疱を形成していた.以上の結果より本例をフルオレッセンによる光アレルギー性薬疹と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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