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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻7号

1980年07月発行

原著

Hereditary papulotranslucent acrokeratodermaの家族例

著者: 古川徹1 長島正治1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.605 - P.608

文献概要

 Hereditary papulotranslucent acrokeratodermaの家族例(32歳女,9歳男,6歳男)を報告した.症例1では臨床的に両拇指球部及び小指球部から側縁,指関節背面,指側面にほぼ対称性に常色ないし黄白色半透明扁平丘疹が多発集簇してみられた.病理組織学的に病変の主体は角質層の限局性増殖で,真皮弾力線維の減少・断裂はみられなかった.症例2では軽度ながら同様丘疹が右示・中指PIP関節背面に,症例3では右拇指球部にみとめらねた.3症例とも足部には皮疹を欠いた.家系図より常染色体性優性遺伝疾患と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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