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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻8号

1980年08月発行

文献概要

原著

Pityrosporum Folliculitisと思われる2例

著者: 佐藤静生1 川口陽子2 門馬節子2 羽田知子2

所属機関: 1青森市民病院皮膚科 2弘前大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.679 - P.684

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 25歳と23歳男子の頸部から上肢にかけて,毛孔一致性の紅色丘疹,膿疱性丘疹が,夏期に多発し,ともに毛嚢病巣内に酵母型胞子を多数認め,培養ではPityrosporumのみが得られた.クロトリマゾールの外用とナイスタチンの内服が奏効したこととあわせて,PotterらのいうPityrosporum folliculitisと診断した.
 Pityrosporumが病原性を発揮しうるとするには,その発症機序および菌学的な面で問題があるが,難治の毛嚢炎型皮疹に対してPityrosporumとの関連を念頭におくことは,臨床上,有益であろうと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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