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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻8号

1980年08月発行

文献概要

原著

蠅症を伴った皮膚平滑筋肉腫の1例

著者: 古川隆1 角田孝彦1 井隼彰夫2 高田伸弘3

所属機関: 1弘前大学医学部皮膚科教室 2弘前大学医学部第一外科教室 3弘前大学医学部寄生虫学教室

ページ範囲:P.735 - P.741

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 66歳,男子.右大腿伸側の15×16cmの潰瘍を伴う腫瘤,潰瘍面より蛆を採取.光顕的に両端が鈍な紡錘形の核をもつ細胞が束状に増殖,異型性が強く核分裂像多数.電顕的に核は切れ込みが多く,比較的分化していると思われる細胞ではmyofilamentが豊富に認められた,右股関節離断術を施行したが,術後4ヵ月で肺などへの多発性の転移を起こし死亡した.なお,前述の蛆はヒロズキンバエと同定された.本邦における外傷性蝿症の報告としては第4例目である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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