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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻9号

1980年09月発行

文献概要

原著

PseudopeladeとFibrosing Alopeciaならびに類症

著者: 橋本龍介1 三島豊1

所属機関: 1神戸大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.791 - P.798

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 特徴的なfootprints in the snow状小脱毛斑を示した2症例を病理組織学的に検索し,1例にはpseudopelade of Brocqに一致する所見をえたが,他の1例は最近Pinkusの提唱するfibrosing alopeciaを考えさせる所見であった.なお,pseudopeladeとその類縁疾患といわれるlichen planopilarisおよびLassueur-Graham Little syndromeとの異同に関する文献的考察を加えた結果,現時点ではpseudopeladeをこれら両者から独立したentityと考える立場をとり,その鑑別点を提示した.ただし,本邦例からも従来pseudopelade ofBrocqとされてきたものの中には,独自の発生機序よりなるfibrosing alopeciaの含まれている可能性が推察された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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