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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻9号

1980年09月発行

文献概要

原著

Purpura Pigmentosa Chronicaにおける血管病変と螢光抗体法所見

著者: 岩月啓氏1 青島忠恕1 田上八朗1 大井正俊1 山田瑞穂1

所属機関: 1浜松医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.877 - P.881

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 Purpura pigmentosa chronicaの6例につき,生検組織の螢光抗体直接法を施行し,すべての例で乳頭部血管壁にC3,の沈着が認められ,3例には免疫グロブリンの沈着が見られた.H&E標本では,真皮上層の血管壁のフィブリノイド変性,ピアリン化物質による血管閉塞像が高率に観察された,免疫グロブリンや補体などの血清成分の血管壁への沈着の機序として,血管壁のfibrin沈着やfibrinolysis障害が考えられる.また,本症に見られる病現組織像が血管壁に沈着した免疫グロブリンや補体などにより,免疫学的機序を介して形成されている可能性もあると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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