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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科34巻9号

1980年09月発行

文献概要

原著

少量のステロイド外用で著明な副腎皮質抑制をきたした1例

著者: 宮地良樹1 内藤公一2

所属機関: 1京都大学医学部皮膚科学教室 2京都大学医学部第2内科学教室

ページ範囲:P.889 - P.892

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 少量のステロイド外用剤の単純塗布で,著明な副腎皮質機能抑制をきたした甲状腺機能低下症を伴うアトピー性皮膚炎の1例を報告した.今回の場合,その原因として,アトピー性皮膚炎に対してステロイド外用剤をしばしば塗布していたこと,内分泌学的疾患を伴っていたことなどが関与していると考えられた.外用中止後,副腎皮質機能はすみやかに正常に復したが,強力なステロイド外用剤を使用する場合には,さまざまな個体の条件を考慮に入れ,副腎皮質機能に留意することが必要と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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