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原著
抗核抗体を認めた尋常性天疱瘡の2例
著者: 橋本隆1 杉浦丹1 栗原誠一1 西川武二1 籏野倫1 原田敬之2
所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室 2立川共済病院皮膚科
ページ範囲:P.15 - P.20
文献購入ページに移動患者血清をモルモット肝粉末で吸収すると抗核抗体の減弱とともに抗表皮細胞間物質抗体が顕性化したこと,患者血清で正常ヒト皮膚を培養すると表皮細胞間にIgGの沈着が認められたことより,抗表皮細胞間物質抗体偽陰性と考えた.そしてその原因として抗核抗体の存在が表皮細胞間物質抗体の検出を何らかの形で防害している可能性があると考えた.
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