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原著
文献概要
Hydroa vacciniformeの5例(18歳女,10歳男,8歳男,6歳男,11歳男)を報告した.全例7歳迄に日光裸露部に春から夏にかけて水疱が出現,日光曝露により増悪した.UV-B (FL 20 SE-Lamp)による最小紅斑量は5例とも正常範囲内で,赤血球,便のポルフィリン体も陰性であった.症例2では皮疹増悪時,視力障害が認められた.症例3および5にSE-Lamp, BLBを比較的大量に照射するも皮疹の再現は不可であった.5%パラアミノ安息香酸液の外用が皮疹新生に予防的効果を有したことより,本症の発生にはUV-Bが関与する可能性が示唆された.
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