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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻1号

1981年01月発行

文献概要

原著

キルシュナー鋼線によると思われるニッケル皮膚炎の1例

著者: 山田瑞穂1 田上八朗1 藤沢伸次2 野坂健次郎3

所属機関: 1浜松医科大学皮膚科教室 2藤沢皮膚科医院 3島田市民病院整形外科

ページ範囲:P.53 - P.56

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要約 35歳男子工員.電動丸鋸で左小指に骨まで達する挫創を受け,指骨および骨折した中手骨にキルシュナー鋼線の固定を受けた1ヵ月後より,左小指の付け根付近に瘙痒性水疱を生じ増大し,左手背全体,さらに手掌にも腫脹,多数の水疱を生じた.キルシュナー鋼線の抜去後,徐々に皮疹は軽快し,治癒した.諸金属塩の貼布試験を行い,硫酸ニッケルに陽性反応が見られ,同鋼線によるニッケル皮膚炎と判断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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