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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻1号

1981年01月発行

文献概要

原著

ステロイド外用剤常用者にみられた毛包虫の異常寄生

著者: 山口茂光1 設楽篤幸1 永井透1 松尾茂1 佐藤良夫1

所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.57 - P.61

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要約 毛包虫を中心とする肉芽腫性病変が真皮内に認められた1例と毛包虫を中心とする強い細胞浸潤が毛包内に認められた1例を報告した.前者は,長期間にわたりステロイド軟膏による治療を受けていたところ粃糠様落屑,小丘疹,小膿疱などが著明になってきた85歳,男子の酒皶性痤瘡患者である.後者は,約10年間化粧の下地としてステロイド軟膏を使用していたところ紅斑,粃糠様落屑,小丘疹などが著明になってきた38歳,女子である.いずれも顔面の鱗屑中あるいは膿疱内に多数の毛包虫を認めた.また毛包虫に対する治療により臨床症状の改善をみた.あわせて,毛包虫が病原性を発揮するための要因とステロイド外用剤常用との関連につき考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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