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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科35巻1号

1981年01月発行

文献概要

原著

乳頭腫について—教室例の検討を中心に

著者: 木村俊次1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.65 - P.69

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 最近20年間に慶大皮膚科で乳頭腫と臨床診断され組織学的検索を併せ行いえた59例について臨床・病理学的に検討した.その結果,尋常性疣贅15例,脂漏性角化症12例,疣状母斑4例,尖圭コンジローム3例,線維腫2例,母斑細胞母斑2例など組織診断の明らかなものは44例で,残る15例は乳頭腫およびアカントームとする他はなかった.ただし,年齢,性,発生部位,初診迄の経過,色調などの臨床的事項は基礎疾患の診断にある程度役立つことがわかった.乳頭腫の分類については従来のものはいずれも不十分であるが,新たに提唱する必要はないこと,また乳頭腫という名称は臨床的・組織学的症状名として暫定的には便利な概念であり,これからも残して構わないとの結論を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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